なちぐろ アーカイブス

ヒカ碁二次創作のお話置き場です(ヒカル少女化注意)

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第一話ご案内

↑『順番に読むには「カテゴリー」からどうぞ』とか書いてますけど、

うちのお話、やたら話数があって、しかもカテゴリー表示が昇順降順を変えられない(ここブログなもので、最新が一番上に来るようになってるんですね)
なのでとりあえず最初から読む用の第一話のリンク、ここに置いておきますね。(読み切り系の2カテゴリはカテゴリ一覧へのリンクです)


 

読み切り  カテゴリーの記事一覧 

 

♂ヒカル(短編のみ) カテゴリーの記事一覧

 

 ※↑未完です。(というか連載中になるのかなコレ)

 

 

Driving Talk

 

「そんじゃ行こうか」

ヒカルはイグニッションのキーをひねり、エンジンをかけた。

助手席では丁寧にシートベルトを調えながらバックルをはめるアキラが
「もう少しキチンとやったらどうだ。」
ヒカルを横目に見ながら言った。

「キチンとってナニをだよ。 」
やたらと伸ばしたシートベルトを腹の上に垂らし、
公道へ出る前にいったん停止した所で、おもむろにバックルを差し込んだ。

「ちゃんと回り確認してるし、シートベルトだってしてるじゃん?」

「今ごろ遅いじゃないか…。それに走行前点検を怠っている。」

「はァ?」

 コレ、レンタカーじゃねェか…。

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リボンの棋士 56

 


階下に降りてみると、城にはすっかり明るさが戻っていた。

あちこちひどく壊れたところや、

…なにやら燻蒸した様な痕跡はあるが

朝早くから大勢が復旧に当たっていた。

「ヒカル様が生きておられたぞ!」

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リボンの棋士 55

 

 

 

暗い部屋の中にはアキラただ一人。

 


アキラの足元には、ヒカルの投げつけた王冠が転がっている。
だが
アキラの目はもう なにも映していない。

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リボンの棋士 53

 


「あなた、ヒカルの言うとおり、ここから出ましょう。せっかく生き返ったのにここにいちゃ危険よ。」


  王妃は、あらかた虫を退治し終えて、スリッパを振るう手を緩めながら、王に振り返った。

「う、うむ、城に残った者たちも心配だ。ヒカルが心配だが、塔矢の若殿もついているようだし、あの子の言葉に従うか。」

甦ったばかりなのにハードな運動をさせられて、唇を紫色に青ざめさせすっかり疲労困憊の父、正夫であった。

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リボンの棋士  52

 


四人のいる部屋の扉を蹴破って乱入してきたのは、

御器曽卿であった。

しかし、その風貌は既に正気の人間のものではなく、 反射的に行動する下等な獣のような異様さが漂う。
扉の砕けた木片を顔にも体にも浴びていながら、払おうともしないで部屋の中をぎょろぎょろと見回す御器曽。

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リボンの棋士 48

 

ちょうど永夏が投了したと同じ刻、ここは再びヒカルの国。

城の片隅にある 暗い部屋の中、
引きずられて放り出された格好のまま、床に仰臥していた男の姿があった。

 


ヒカル王子が正真正銘の男だという、立派すぎる証拠を目の当たりにして、すっかり放心状態に陥った御器曽卿である。


戦だなんだで他の者達にその存在をすっかり忘れられていたこの男、

情けなくも主人である倉田大公までも再び姿をくらましてしまい、存在感の薄いことこの上ない。

気力なく、体を起こすが、暗い床から腰を上げることも無く、ぶつぶつ文句をたれていた。

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リボンの棋士 47

 

「最後の最後でとんでもない事言い出しやがって、ああっホントだこの岩山、割れてッてるよ!」
「ヒカルッ逃げましょう!」
「逃げるったってどうやって!?」
「もと来た入り口は!?」

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リボンの棋士 46

 

地下の洞窟の中は、しん と静まり返っている。

 

唖然 呆然 天然 と表情はそれぞれ違っていたが

倉田とヒカル以外は共通して、あまりの驚きに眼がマックスレベルに見開かれていた。

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